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【完全ガイド】長期優良住宅とは?認定基準・税制メリット・デメリットを分かりやすく解説

不動産まめ知識

これから家を建てる・購入しようと検討している方のなかで、「長期優良住宅(ちょうきゆうりょうじゅうたく)」という言葉を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。

「聞いたことはあるけれど、具体的にどんな家なの?」「申請するとどんな得があるの?」と疑問に思っている方に向けて、今回は長期優良住宅の基本知識から認定基準、気になる金利・税金面での優遇措置、デメリットまで徹底解説します。

この記事でわかること
  • 長期優良住宅の概要と7つの主な認定基準
  • 住宅ローン控除や税制上の大きなメリット
  • 知っておくべきデメリットと注意点
  • 長期優良住宅を建てるための具体的な流れ

1. 長期優良住宅とは?

長期優良住宅とは、「長く快適・安全に住み続けられる構造や設備を備えた、質の高い住宅」のことです。

日本ではかつて、築30年程度で解体して建て替える「スクラップ&ビルド」型の住宅市場が一般的でした。しかし、地球環境への配慮や居住者の経済的負担を減らすため、2009年(平成21年)6月に「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が施行されました。

国が定めた厳しい基準をクリアし、所管行政庁(都道府県や市区町村)から認定を受けた住宅だけが「長期優良住宅」と名乗ることができます。

2. 長期優良住宅の主な認定基準(戸建て住宅の場合)

長期優良住宅の認定を受けるためには、複数の項目で一定以上の基準をクリアする必要があります。戸建て住宅における主な基準は以下の通りです。

認定項目 概要・求められる性能のイメージ
1. 劣化対策 数世代(概ね75年〜90年)にわたり、構造骨組みが長持ちする対策がなされているか(劣化対策等級3など)。
2. 耐震性 大規模な地震に対して継続して住み続けられる耐震性能があるか(耐震等級2以上、または免震構造など)。
3. 省エネルギー性 高い断熱性能を備え、環境に優しく冷暖房効率が良いか(断熱等性能等級5以上、一次エネルギー消費量等級6以上など)。
4. 維持管理・更新の容易性 給排水管などの配管類が、構造体に影響を与えずに点検・清掃・補修しやすい仕組みになっているか。
5. 可変性 (主にマンションなど)居住者のライフスタイルの変化に合わせて、間取り変更などが容易に行えるか。
6. 住戸面積 良好な暮らしに必要な十分な床面積(戸建ての場合:1階の床面積が40㎡以上、合計75㎡以上など)が確保されているか。
7. 居住環境・保全計画 地域の景観や街並みに配慮されているか。また、将来の定期点検や修繕計画(維持保全計画)が作られているか。

※スマホでご覧の方は、上の表を左右にスクロールしてご確認いただけます。

3. 長期優良住宅にする4つの大きなメリット

長期優良住宅に認定されると、住み心地が良くなるだけでなく、金利や税制面で手厚い優遇措置を受けることができます。

① 住宅ローン控除(減税)の最大控除額が増える

住宅購入時に多くの方が利用する「住宅ローン控除」。一般住宅と比較して、長期優良住宅は借入限度額が高く設定されているため、結果として戻ってくる税金の最大額が多くなります。

② 各種税金(不動産取得税・固定資産税など)が軽減される

マイホーム購入時にはさまざまな税金がかかりますが、長期優良住宅は軽減措置が大幅に拡大されます。

  • 登録免許税:不動産の登記にかかる税率が引き下げられます。
  • 不動産取得税:控除額が一般住宅(1,200万円)よりも多い「1,300万円」に拡大されます。
  • 固定資産税:新築後の固定資産税が1/2に減額される期間が、一般住宅(3年間)から「5年間」に延長されます。

③ フラット35などの住宅ローン金利が優遇される

全期間固定金利住宅ローン「フラット35」を利用する場合、長期優良住宅であれば「フラット35S(金利Aプラン)」などの優遇プランが適用でき、一定期間の金利が引き下げられます。

④ 地震保険料が割引になる

長期優良住宅は耐震等級2以上の性能が求められるため、耐震性能に応じた地震保険料の割引(20%〜50%割引)を受けることができます。

4. 税制優遇・控除額の比較まとめ

一般的な新築住宅(省エネ基準適合住宅等を含む)と長期優良住宅の違いを一覧でまとめました。

項目 一般住宅(省エネ適合等) 長期優良住宅
住宅ローン控除の借入限度額 3,000万円〜3,500万円程度 最大4,500万円〜5,000万円
不動産取得税(控除額) 1,200万円 1,300万円
固定資産税の減額期間(1/2減額) 3年間 5年間
登録免許税(保存登記) 0.15% 0.1%

5. 注意しておきたいデメリット・留意点

多くのメリットがある長期優良住宅ですが、いくつかの注意点も存在します。契約前に必ず確認しておきましょう。

① 建築コスト・申請費用が高くなる

高い性能を満たすために質の良い建材や設備が必要になるため、坪単価(本体工事費)が上がることがあります。また、認定を受けるための申請手数料や、ハウスメーカー・設計事務所に支払う「申請代行費用(10万〜30万円程度)」が別途発生します。

② 着工までに時間がかかる場合がある

通常の建築確認申請に加え、行政や指定確認検査機関による長期優良住宅の適合審査が必要になるため、申請準備から許可が下りるまでに数週間〜1ヶ月程度のタイムラグが発生することがあります。

③ 入居後の「維持保全(定期点検・修繕)」の義務がある

認定を受けた後も、事前に提出した「維持保全計画」に基づいて、定期的な点検(少なくとも10年ごとの点検)や必要な修繕を行わなければなりません。また、その記録を保存しておく義務があります。もし適切な維持管理を怠ると、認定が取り消されるリスクもあります。

6. 長期優良住宅を建てる際の手続きの流れ

長期優良住宅を建てる場合、必ず「工事着工前」に認定申請を行う必要があります。

  1. プランの打ち合わせ・設計(長期優良住宅の基準を満たす仕様で設計)
  2. 登録住宅性能評価機関による事前審査(適合証の発行を受ける)
  3. 所管行政庁への認定申請(※必ず工事着工前に行う)
  4. 着工・建築工事
  5. 竣工・引渡し・認定通知書の受領
  6. 入居後の定期メンテナンス・記録の保存

まとめ:長期優良住宅はこんな人におすすめ!

長期優良住宅は、初期の建築コストや申請の手間がやや増えるものの、「高い耐震性や断熱性による快適な暮らし」「税金や住宅ローン金利の大幅な節約」「将来的な資産価値の維持」という非常に大きなリターンを得ることができます。

長期優良住宅が向いている人
  • 同じ家に長く、安全・快適に住み続けたい方
  • 住宅ローン控除や税金の優遇を最大限に活用したい方
  • 地震や台風などの災害に強い家を建てたい方
  • 将来、家を売却・賃貸に出す可能性があり、資産価値を保ちたい方

ハウスメーカーや工務店を選ぶ際は、「長期優良住宅の施工実績が豊富かどうか」をぜひ確認し、資金計画とスケジュールに余裕を持って家づくりを進めていきましょう。

【出典・参考情報】

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